このセットを作るきっかけは、おいしい(であろう)食材を口にしては自慢話しをしているのですが、「ご飯って味の違いがあるの?」「出汁を取るなんて面倒」「どうしてそんなに高い醤油を使っているの?」、、、と賛同を得られないケースも多々。「食べてみれば納得する」と言いますが、わざわざ取り寄せする手間(取り寄せとなると醤油は醤油屋さん、鰹節は専門店、お米は米屋さん、とそれぞれ送料をかけて購入しなければならない)をかける人もそう多くありません。
だからといってご飯に鰹節をかけて食べるのに取り寄せするの?と思われるかもしれませんね。私は料理が苦手で、独身時代にはお茶漬け代わりにこのご飯に鰹節をかけた「ねこまんま」のような食べ方で空腹を凌いでいました。この仕事に関わるようになり、あの食材が極上だったら・・・と遊び心も理由の一つです。しかし、この鰹節かけご飯召し上がっていただくのが一番の目的ではありません。日本の主食である「お米」と伝統製法やこだわりを頑に守っている生産者の「鰹節」や「醤油」の味の違いを感じてもらうこと、それに加えて生産現場についても知り、それを次世代へつなげたいという願いからです。
今、伝統製法や手間のかかる栽培方法をする生産者たちは急速に姿を消していっています。お米は、後継者問題、鰹節は生計を立てるための葛藤(2倍手間かけて1.5倍の価格、収入は2/3になり家族を守れない)、醤油は、原料の作り手不足、原料の高騰、加えて樽の修繕する職人の減少、、、その味を守ることと生産者が続けていくことのバランスが悪いのが現状です。我々が年を取り、昔はこんなものがあった、、、と嘆くのではなく、その味を守るための生産者応援団の一人になってもらいたいと思います。
このページをご覧になられている方は、「食」への好奇心、探究心、感心が高い人だと思います。
今回、商品を選ぶときに、「何これ!おいしすぎる!」というものもありましたが、全体として味の出過ぎていない上品さとバランスを考慮しました。ちなみに、ご飯は約20杯は食べられますので、関東の方で、送料、代引手数料を入れて、極上・鰹節かけご飯、一杯160円です。もちろん、普通にご飯、鰹節は出汁、醤油も他に使ってみてください。
まずは、このセットでそれぞれの味わいを楽しんでください。
その味のご評価と生産者へのメッセージをお待ちしております。どうぞよろしくお願いします。
おいしい食べ方も募集中。
まずは、鰹節かけご飯としてお召し上がりになると思いますが、ごまをふりかけてから鰹節をかける、卵をかけてから鰹節をかける、お茶漬けにして喰らう、、、など「これはうまい!」と言える食べ方がありましたら是非、教えてください!