全国有機農法連絡会TOP>>有機米を食べる会>>ご飯セットシリーズ第一弾「極上・鰹節のせご飯セット」 

  2005年のみの企画品のため販売終了です。
 
これはうまい!究極の鰹節かけご飯。素材それぞれがいいから、それだけでも楽しめる!



2005年のみの企画品のため販売終了です。
それぞれ同生産者のものはご提供可能です。

■セット内容
 あきたこまち1.5kg(20杯程度)/鰹節100g/醤油150ml
■セット価格:2,365円(税込・送料別)
■商品のお届けまで最短で3営業日となります。


合鴨栽培で作られた「完熟 あきたこまち」お米がもつ香り、甘みが上品な味わい。
 米山仲雄さんの住む秋田県雄勝郡羽後町は、秋田の南、内陸部にあり、国の重要無形民俗文化財に指定されている「西馬内盆踊り」で知られる。古くから良質なお米がとれる米どころとして県内でも有数の地でもある。ここで「あきたこまち」を、良質な有機肥料を使った土作りを行い、除草には合鴨農法を取り入れ、化学合成農薬・肥料を使わない栽培を続けて18年間になる。

■稲を元気に丈夫に育てる
 労力とコストをかけずにいかに生産量をあげるのかが重要視されている中、仲雄さんの米作りは、その逆をいく。稲は一般的に1坪あたり60〜70株を植えるのに対して50株の粗植栽培。さらに1株の苗を3〜4本に絞り定植している。収量は減るが、株間を広くとっている。

 その間を、合鴨たちが稲を縫うように泳ぎながら雑草や害虫を食べたり、攪拌されることで酸素を送り、遮光効果により雑草をさらに抑えてくれる。広く取った株間により、陽光は株元までしっかり差し込み、水や土に生息する微生物たちが活発になる。この好条件の中で稲の1本1本が元気に丈夫に育っていく。合鴨の餌やり、天敵から守るために頻繁に足を運び、毎日の観察と手入れも怠らない。

■米が完熟するまで待ち続ける
 収穫前の稲穂を手にして「ひと粒ひと粒が膨れ上がり、黄金色に輝いて見えるときが米が完熟している状態」と米山さんは言う。普通の栽培をしていたころにはこの状態を気にもとめずに自分の都合で収穫していたが、この栽培をするようにはっきりわかるようになったと言う。

 今ではこの完熟した瞬間をひたすら待ち続け、一気に刈り上げる。こうして収穫された米は、粒張りのよい、上品な味わいになっている。炊きあがったときの香りと色つや。それをを噛み締めた人だけがその違いを知ることができる。






築地仲卸「伏高」セレクト本場枕崎「薩摩型荒節」上品な味と香りがご飯を贅沢に演出






 久保智英さんは、鰹節作りの本場、鹿児島県枕崎市で鰹節作りをしている。父である故・多喜男氏は、週刊ポストの「世界のロングセラー」に取り上げられたほどで、鰹節作りの達人と評されていた。しかし、平成4年、病に倒れたため、智英さんは、この家業を手伝うために東京での暮しを捨て跡継ぎとなる。

■下請けとして地道な努力をして這い上がる
 「私が初めて智英さんと出会ったのは平成5年。当時の印象は、典型的な、やる気のない跡継ぎだった 」と築地仲卸「伏高」の店主は語る。日本の伝統製法が消えてしまうという危機感を胸に「真面目にやっていく気が出てきたらウチが取引をする」と言い残し、その場を後にした。

 それから7年の平成12年、築地の店頭にひょっこり智英さんが現れた。「やっとやる気になりました。取引きをお願いします」。持ってきた鰹節は納得できる真っ当な鰹節。 下請けで苦労しながらの結果であった。

■品評会で「水産庁長官賞」を受賞
 取引をはじめて3年。味は年々向上し、平成15年の品評会、荒節部門では「水産庁長官賞」を受賞するほどの腕前となる。伏高の店主は、「間違いなく上級品。本物を一人で作る若い後継者は彼一人。私が次代を担う製造家として大いに信頼し、期待している久保智英が丹精こめて仕上げた節をご賞味いただきたい」と自信をのぞかせた。

 その鰹節は、食欲をそそるこうばしい香りを持つ。伝統製法のじっくりと丁寧に仕上げられた鰹節だからこそ、荒節でありながら、くどさがない上品な味わい。そして伏高の長年の経験から、ご飯と一緒に食べやすいように細かく、しっとりと削り上げられている。
■築地仲卸 鰹節 伏高
 大正7年、日本橋の鮮魚仲卸として始まり、 関東大震災の後、中央卸売市場が現在の築地に移転したのを機に、鰹節仲卸となり 主に飲食店への鰹節、昆布、煮干等、海のだしの卸売を生業としている。
■3代目 店主 中野さんより
 職人が丁寧に仕上げた、まがい物ではない、昔ながらの「真っ当な食材」を、一人でも多くの方に味わっていただきたい。そして、子や孫の世代に残してゆきたいと考えています。どうぞご賞味ください。


古式天然醸造の「杉樽仕込醤油」ご飯と鰹節を引き立てる風味をプラス。
 風光明媚な小豆島は「古事記」にも登場するほど歴史が古く、瀬戸内海で淡路島に次いで2番めに大きな島。この島で醤油づくりがはじまったのは約四百年もの昔、文禄年間にさかのぼると言われる。当時から、小豆島は良質の塩の産地で、地中海とよく似た温暖な気候風土で、空気が乾燥していることで醤油づくりに適していた。

 杉樽仕込醤油は、時代の推移と共に醤油の製造方法も変わっていくなか、天下の景勝寒霞渓の山麓で、昔ながらの「古式天然醸造」製法を頑に守り作られている。原料は、厳選した大豆、小麦、塩、そして水の4つだけ。国産の丸大豆と丸小麦、塩はミネラル分の多い天日塩、仕込み水は、寒霞渓山の豊かな水。

 仕込みは、寒の時に始まる。大豆は蒸し、小麦は小石を入れて煎られ、そこに種こうじが付けられ、麹となる。それと一緒に塩水がもろみ蔵の三十石杉樽に入れ、ゆっくりと発酵、熟成させる。これを絞り、澄ましたものに火を入れて醤油となる。

 大豆や小麦のタンパク質は、旨味成分のアミノ酸を育み、小麦の澱粉は、香りを豊かにし甘みを加える。ゆっくりと発酵・熟成させ、麹菌が活発に働く2夏を経て、独特の風味を生み出しています。そしてなにより、長年使い続けている蔵と杉樽に住みついている麹菌たちなどが、熟練された職人によりコントロールされ、最高の状態を引き出す。杉樽のほのかな香りもおいしさに多いに貢献している。「祈る心で麹をつくり、祈る心でもろみを育て、祈る心で社会に送る。その祈る心の生業が醤油である。」が社訓の醸造会社である。

 こうして出来た醤油は、旨味が強く、火を入れることで芳醇な香りと深い味わいを醸し出している。鰹節の味を損うことなく豊かな味わいがプラスされます。


それぞれの素材の味わいを楽しんでください
 このセットを作るきっかけは、おいしい(であろう)食材を口にしては自慢話しをしているのですが、「ご飯って味の違いがあるの?」「出汁を取るなんて面倒」「どうしてそんなに高い醤油を使っているの?」、、、と賛同を得られないケースも多々。「食べてみれば納得する」と言いますが、わざわざ取り寄せする手間(取り寄せとなると醤油は醤油屋さん、鰹節は専門店、お米は米屋さん、とそれぞれ送料をかけて購入しなければならない)をかける人もそう多くありません。

 だからといってご飯に鰹節をかけて食べるのに取り寄せするの?と思われるかもしれませんね。私は料理が苦手で、独身時代にはお茶漬け代わりにこのご飯に鰹節をかけた「ねこまんま」のような食べ方で空腹を凌いでいました。この仕事に関わるようになり、あの食材が極上だったら・・・と遊び心も理由の一つです。しかし、この鰹節かけご飯召し上がっていただくのが一番の目的ではありません。日本の主食である「お米」と伝統製法やこだわりを頑に守っている生産者の「鰹節」や「醤油」の味の違いを感じてもらうこと、それに加えて生産現場についても知り、それを次世代へつなげたいという願いからです。

 今、伝統製法や手間のかかる栽培方法をする生産者たちは急速に姿を消していっています。お米は、後継者問題、鰹節は生計を立てるための葛藤(2倍手間かけて1.5倍の価格、収入は2/3になり家族を守れない)、醤油は、原料の作り手不足、原料の高騰、加えて樽の修繕する職人の減少、、、その味を守ることと生産者が続けていくことのバランスが悪いのが現状です。我々が年を取り、昔はこんなものがあった、、、と嘆くのではなく、その味を守るための生産者応援団の一人になってもらいたいと思います。

 このページをご覧になられている方は、「食」への好奇心、探究心、感心が高い人だと思います。
今回、商品を選ぶときに、「何これ!おいしすぎる!」というものもありましたが、全体として味の出過ぎていない上品さとバランスを考慮しました。ちなみに、ご飯は約20杯は食べられますので、関東の方で、送料、代引手数料を入れて、極上・鰹節かけご飯、一杯160円です。もちろん、普通にご飯、鰹節は出汁、醤油も他に使ってみてください。

 まずは、このセットでそれぞれの味わいを楽しんでください。
  その味のご評価と生産者へのメッセージをお待ちしております。どうぞよろしくお願いします。

 おいしい食べ方も募集中。
 まずは、鰹節かけご飯としてお召し上がりになると思いますが、ごまをふりかけてから鰹節をかける、卵をかけてから鰹節をかける、お茶漬けにして喰らう、、、など「これはうまい!」と言える食べ方がありましたら是非、教えてください!



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