フォトニュース(2/13号)より 雪に埋もれたキャベツ畑で奮闘!事務スタッフも応援。
 〜武田利夫さんと全有連スタッフ〜
「どこがキャベツ畑なんですか?武田さん」「うん、あそこ。雪が少しこんもり盛り上がってるべ」
4SWDの車で、雪の轍に車輪をとられながらも行けるところまで行って、あとはトラクターに乗り換えて20分。真っ白な雪原の中にトラクターは駐車しました。おのおのスコップを担ぎ、収穫したキャベツを運搬するための雪ぞりを引き、昨夜の冷え込みで固くなった雪の上をわたっていきます。

「雪が多すぎてどうにも収穫できない。出荷に間に合わない」

と武田さんからのSOSを受けて、急遽、全有連スタッフが収穫の手伝いに行くことになったのです。
冷え込みで岩盤のように固くなった雪は、スコップを力いっぱい突き立ててもなかなか割れません。何度も突き立てて雪を砕き、雪の塊を除き、キャベツに近づいたら慎重に。大事なキャベツに傷をつけないように。こうして一個のキャベツを掘り出すのに5分。これを何十と掘り出さなくてはなりません。

「今日は吹雪じゃないからよかった。吹雪いてたりしたら、もうどうにもできません。」

 掘った跡を振り返ると、キャベツの上に積もった雪の厚さは1m以上。スコップで何度も雪の塊を除いてようやく1個のキャベツにたどり着くのです。 やむなくスコップで傷を付けてしまい出荷できなくなるキャベツもあります。せっかく雪を掘っても、そこは欠株でキャベツがなく徒労になることもあります。

武田さんと一緒に、全有連スタッフもとにかくキャベツに傷をつけないようにと神経を集中しました。一心に雪を掘り、深い雪の中からようやく顔を出したキャベツが愛おしくさえ感じます。

この想いを皆さんにお伝えできればと改めて思いました。
これが雪国の農業です。また明日も、スタッフが手伝いに駆けつける予定です。
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