山形の大雪に悪戦苦闘。(2001/01/09
山形新幹線開通以来、初の運休となる程の今年の大雪は、雪国育ちのわたし達も悪戦苦闘です。
交通事情による配達の遅れなどはまだないようです。野菜は雪で取れなくなった白菜・大根が高騰してます。また、雪でハウスが潰れたところもあり葉物も高騰してきています。このままお天気が良くなれば大丈夫なのですが・・・あ、また雪が降ってきました。
畑に入るにも一苦労 〜田井地区 高橋郁子さん、小山田友司さん〜
「ビニールハウスにたどり着くまで2時間です」と高橋さん。いつもは自動車で3分の畑も、この大雪では徒歩で向かうしかありません。しかも、雪を払い足場を確保しながらです。「昨日も今日も、ハウス周りや自宅の雪かきばっかりだ」と疲労の色です。露地の長ネギは収穫不能。腰まで積もった大雪で、畑に近づくことすらできません。農道は、除雪車による除雪は行われないのです。「長ネギが2畝まだ残ってるんだけども、この雪では・・・」と小山田さんも、希にみる大雪にとまどいます。
一夜明けたら・・・すっぽりと雪の中
全有連の駐車場に雪の山。納品に来る農家や、スタッフの車のスペースを確保するため、この日は通常より1時間半早く駆けつけて除雪作業にとりかかりました。パワーショベルとスコップで、雪と格闘すること2時間。ようやく車の往来できるスペースができました。しかしそれでもまだ降り続く雪。明朝の除雪作業を覚悟させられました。
ハウスも大変!
ビニールハウスがすっぽりと覆われそうです。ハウスの倒壊を防ぐため、毎日除雪をしているのですが、降る雪の量に追いつかない程です。ハウスの中には、収穫期を迎えているホウレン草が。
〜ホウレン草生産者 五十嵐芳恭さん〜
余りの大雪に、雪を捨てるところがありません・・・
年明けから降り続いている大雪に、除雪をしようにも、もう雪を捨てる場所もなくなり、困っています。
「もう、雪をトラックに積んで、川まで捨てにいかないとダメかもしれないな」となれば、畑と川を何往復、何十往復もしなくてはなりません。一日も早く、雪がやむことを願っているところです。
小松菜生産者 武田利夫さん
作業小屋も雪に埋もれそうです。 〜田井地区 関喜八さん〜
関さんは雪の晴れ間を見て白菜を収穫するつもりなのですが、晴れ間は5分ともたず、すぐに吹雪にかわってしまいます。車で畑に向かったものの視界はほとんどゼロ。対向車の照らすヘッドライトで、かろうじて道の見当をつけるという具合です。「これはダメだ。一旦戻るべ。」断続的に襲ってくる地吹雪。遮るものの何もない田畑の雪原だけに、一度舞い上がった雪はなかなか地に落ちません。明日の出荷まで収穫が間に合うかどうか、心配です。

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