全国有機農法連絡会主催 ミニ交流会レポート
3月29日 川崎セントラルホテルにて
今 回 も 大 盛 況

 3月29日、川崎セントラルホテルにて、ミニ交流会と講演会が開かれました。ミニ交流会は、昨年の対話集会での大きな成果があったことから、地理的な事情や日程の都合で参加できなかった人のために、今年の一月に大宮、そして、今回、神奈川地域の会員の方々にむけて第2回として開催されました。
 今回は、講演会講師として、「安全な食と環境を考えるネットワーク」事務局長 伊庭 みか子先生を迎えWTOが撹乱する世界の農業の実態を学びました。

全有連 代表 米山 正 あいさつ

地域の中で持続できる農業をすすめる

 エコファーマー制度では、全有連の生産者がエコファーマーに認定されたのをきっかけとして、地域の風土の中で持続できる農業をすすめていきたいと考えています。
 国際的な貿易圧力はWTOやFTAが強大になっていく中で、どう対抗していくか?多くの消費者に日本で農業し日本の食糧を何としても守っていくことに力を貸していただけるよう訴えていきたい。そのためにも今年の活動として、山形山を拠点にして、多くの方々に農業をもっと知ってもらうことを考えています。
 農業は人間に活力を与える不思議な力を持っています。農業体験をわずか数日、数週間経験したことで、進むべき方向を見いだす若者もいることを大事にしていきたい。
 今年はぜひお子さんと一緒に山形山に来ていただきたい。

木酢液について

 先ず皆さんには木酢液陳情署名のお礼を申し上げます。木酢液はまだ継続審議となっていまして、これが使えないとなると私たち有機農業者も大変なことになります。
 木酢液の現状は、年間利用量30,000Lが活用され、その中に、粗悪なものが流通し、これが問題となっています。安心な木酢液を正しく認定させ普及させる中で、特定農薬としての採用を働きかけていきたいと運動しています。




生産者 我孫子 賢さんのごあいさつ

「医食同源、食べものこそ大事だ」
  という言葉に感動して

 今、農業は多面的機能といわれ環境を守ると持ち上げられているが、農業の未来となると県や国の偉い人達でも語る者がいない。食糧不足が来ると口では言うが、誰もその将来を語れない・・・それだけ農業は大変だと実感しているのでしょう。
 市場に行くとキャベツ1個50円、トウキビ1本30円。こんな安い物どこから来るんだろうと思う。私らキャベツ作るにしても2〜3割は青虫ついたりでダメに。そうすると100円で売っても1反歩2〜3ヶ月かけて収入は20〜30万程度。去年のように大水が出ればそれで全てがゼロになる。それでも米山さんに出会って16年、「医食同源、食べものこそ大事だ」という言葉に感動してここまで来た。まだ15年は働ける・・・これからも土を大事にして、皆さんに安心して食べていただけるものを作っていきたいと思っています。

年金生活だからできる私の農業

 私は今数えで76歳、もともと百姓でした。昔は地主制度があり、それはそれは農業はキツイものでした。その頃と比べると今の農業は格段に楽になったに若い人が続かない。
 私の住む中郷地区は280戸、その中で30代〜40代で農業をやっている人は4〜5人です。なぜなんだろう・・・農業の仕事は本当にキツイし、収入にならずに食っていけないというのが現状なのです。
 私は体が動くまでみなさんのために農業を続けます。


伊庭 みか子氏 Profile

 食と環境を考えるネットワーク 事務局長
 農業・貿易政策研究所理事
 全米オーガニック・コンシューマー政策委員
 (その他多数の委員を務める)

【著書】
 「ガットの落とし穴−食品安全基準」
  (家の光協会)
 「ガット自由貿易への疑問」
  (学陽書房)

〜世界の農業の実態〜
     講師 伊庭 みか子さん

世界中を巡る輸入品

 ケニアに行ってレストランで出されたバターがデンマーク製、デンマークに行ったらフランスのバター、フランスに行ったらデンマークのバターです。
 そして、なぜか輸入品の方が国産より安いんです。フィリピンはもともとトウモロコシを作っている国ですが、フィリピンの島で作ったものを本島のマニラに売りに行って船貸やらをのせて市場に出すと、それよりも安い遠方のアメリカから輸入されたものが既に出廻っています。
 そうすると当然、売れないので作るのをやめてしまうんです。タイの米も同じような事情です。そんなことからフィリピンでは、日本向け花作りに切り替えたそうです。

農薬散布で深刻な健康被害も

 先月ペナンで、花の農業報告を聞きました。花は女性と子供が作っています。集約農業なので、農薬散布は1日中。働く人の健康被害が深刻です。これは花に限らず、大規模農業ではよくみられることで、目を覆いたくなる風景です。

WTOに大きな疑問・・・

 WTOからすると「国が飢えているから食糧を作ります」というのはダメなんです。
 その国の輸出向け作物を契約した相手国に対して何が何でも作らなければいけない、例えばタイが飢えていても約束した100万tの米を日本に輸出してその同じ代金でアメリカから200万tの小麦を買いなさい。飢えて困っているならアメリカやヨーロッパには食糧援助という制度があるので、500万tの米をその制度であげましょう。その国の食文化や循環農業のことなんか全然関知しない話なんです。 

 WTOは、世界貿易機関ですから世界食糧機関ではない、貿易を拡大する機関だから当然かも知れない。日本もどんどん農業を切り捨てて、もっと自動車を売りましょうということなです。
                      〜後略〜
 この他、世界の大規模農業について取材した写真をもとに、その恐ろしさと許せない実態をリアルにお話をされ、一同、熱心に耳を傾けていました。素晴らしい講演をしていただいた伊庭先生には、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

ご参加のみなさまありがとうございました!

今年は、山形山の静心荘に。
 熊谷さん(大田区)3人家族・会員13年目

 安全な野菜をいただけることだけではなく、生産者の方達とのつながりを感じられることがうれしいですね。そして環境保全型である有機農業を支援できること。

 今年は、静心荘でゆっくり過ごしてみたいと思っています。


これからも安全・安心を・・・
 西島さん(横浜市)3人家族・会員12年目

 安全なもの、安心できるものをということで、お米もミートも干物も利用しています。
ただ家族の嗜好はというと、夫は、冬でも生野菜サラダが食べたいと言ってたりします。

 講演、懇親会と様々なお話が出て楽しい交流ができました。 


意見への迅速な対応をこれからも
 池上さん(大田区)4人家族・会員16年目

 1月に行われたミニ交流会での消費者会員よりの意見が一部、早速取り入れられており、意見を述べた人には、とても張り合いのある感じを受けていると思います。

 このような全有連の対応の速さはとてもいいと思います。今後もがんばってください。

「物」の供給を「情報」で理解
 
竹岡さん親子(川崎市)4人家族・会員1年目

 野菜が届きはじめたころ、欠品にはまいりましたが、自然が引き起こす現実ということを知り、理解できるようになりました。これは、生産者の実態を知る事ができる「フォトニュース」のおかげだと思います。

本当の野菜が食べたかった
 有機農業でつくられる本当の「野菜」が食べたいことと、環境保全型の有機農業を支持したくて入会に賛成しました。

 冬に夏の野菜が届いたときには少しがっかりしました。もっと自然のままでいいと思います。

 日程が合えば、ぜひ、山形山でのイベントに参加したいと思っています。本当にこれからは、有機農業が頼りだと思っています。がんばってください。(娘さんより)


幅広い情報、良い相談相手に 
 
田母神さん(川崎市)4人家族・会員12年目

 安全で安心な食が大切だと思っていたところに新聞広告を見て入会しました。昨年、米作りを実践して大変さを実感。

 家庭菜園などで困ったときにはいつでも相談にのってもらえるとうれしいですね。そして、おいしく料理できるレシピの紹介を!


珍しい物やバラエティの豊かさを
 松原夫妻(横浜市)2人家族・会員5年目

安全な食物に対する姿勢とおいしさがうれしいです。山菜や産地特有の珍しいくだものや、農家の方々が普段食しているものがもっと盛り沢山だったらいいと思います。

 季節ごとに、もっとバラエティ豊かになるとうれしいですね。


親切な対応に感謝。冬に夏野菜は疑問
 高木さん(藤沢市)4人家族・会員16年目

 対応がとても親切で、みなさんの心暖かいお気持ちが何よりです。情報もいろいろと伝えてくださり感謝しています。

 夏野菜の「きゅうり」「なす」が2月ころからあるので、逆におことわりしていますが、どんな生産方法なのか教えてください。またこれらについてどのようにお考えですか? 

ティータイムも話しが弾みます。

フリートーキングは話題いっぱい

安心工房の惣菜とお菓子でティタイム

懇親会も賑やかに・・・。

 ご参加のみなさんお忙しい時間の中をありがとうございました。
 
ご夫妻で下さったり、仕事を途中で切りあげてのご参加など、本当にうれしく思いました。
竹岡さんは、東京農大を今年卒業され、有機農業への関心も大きく、山形山への活動にも興味深々でした。また、反戦のリボンを胸に参加された高木さんの凛とした姿勢にこちらも襟を正す思いでした。
 小さな交流会でしたが、1人1人の思いを今後の活動の糧として歩んで参ります。
 みなさま、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
 また、次ぎの機会には、たくさんのお越しをお待ちしております。
   

全国有機農法連絡会
〒994-0071 山形県天童市矢野目2442
TEL 023-654-2799 FAX 023-654-6115

 
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