稲作だより,  土の声

平成の食卓こんなに変わった 土の声 2019.03 No.157

先月25日の日本農業新聞に「平成の食卓 こんなに変わった」という記事がありました。平成元年と平成30年の食品の年間支出額(一世帯二人以上)を比較し、購入額が増えたもの、減ったものがランキング形式で発表されています。
増加率の一位は「サラダ」。増加率は229%。以降、ヨーグルト、チーズ、ワインと続く。5位に納豆、バナナ、ピーマン(パプリカ含む)、トマト、鶏肉、豚肉、ランキング外ながら「パン」が11位で20%の伸び。サラダは、あきらかに売り場が増えていて、農業の現場でも加工用野菜生産に転換する生産者も増えています。ヨーグルトや納豆は、もはや健康食品として定着した感じを受けます。納豆が増えているにもかかわらず、減少率の一位は、予想通りに「米」。しかも62%も減少(消費減少に加えて単価下落・米の品質は向上しながらも、価格は3割減)。つぎに日本酒、さや豆、ミカン、ハム、緑茶、牛乳、牛肉、きゅうり、りんごと続きます。緑茶、みかん、りんごは、食べる手間に加えて単価が高く、健康情報でもよく話題となりながらも減少。今が旬のはっさくなど中晩柑類は激減とあります。
手軽で手頃な加工品・調理済み食品にシフトすれば、ちょっと不健康な方向に向いているような気がします。
「平成の我が家の食卓」で購入が増えたもの、減ったものは何?振り返ってみるのもいいかもしれません。みなさんは、よい結果だと思います。