稲作だより,  土の声

毎日食べても口飽きしない食卓の主役に 土の声 2020.02 No.168

▼昨年の米作りは、基本を学びなおし、悪天候でもしっかり稔らせることを目標にスタートしました。そのなかでミネラルを多く含むケイ酸肥料を強化ところ、猛暑にも強くなる手ごたえを感じました。そのことはデータでも裏付けられており、ケイ酸やその他ミネラル充足により根の活性が高まった稲は、蒸散活動がしっかり行われ、結果、葉の温度が5度も下がるというのです。
▼肥料だけでなく技術を含めてまだまだ不足はあると足元を見つなおし、それらを補い、生きもの豊かな大地を丁寧に耕し、しっかりと根を張る稲を植え込み、異常気象に負けない米づくりにチャレンジします。
▼求める結果は「安心でうまい米」。艶やかで粒張りがよく、ふっくらと炊き上がるご飯です。それは、毎日食べても口飽きしない食卓の主役になれる米であり、なによりも、みなさまに「がんばったね、おいしいね」と心から喜んでいただけるお米です。
昨年、秋田の米山さんの娘 美恵子さんが就農してくれました。ほかに地元の若手生産者にも呼びかけています。
▼間もなく種籾や肥料の準備がはじまり、いよいよ米作りがスタートします。今年も年間予約米のご案内時期となりました。食の質は命の質。みなさまからのたくさんのご予約を支えに、信念を変えずに、汗を流し、ひたすらうまい米作りに励みます。今年度もどうぞよろしくお願いします。