稲作だより,  土の声

血糖値上昇を抑える食べ順を 土の声 2023.03 No.205

▼昨今のテレビのバラエティー番組は、大盛りや大食いのテーマの人気番組が多い。そんなに食べても大丈夫なんでしょうか、と不安になるのは私だけでしょうか。
▼大食いでなくとも体によくない食べ方がある。それは食後の血糖値を急激にあげる「炭水化物先行」の食べ方。食後血糖値を計測したデータがネットのブログで公開されていて、①おにぎりだけ、②サラダを食べてからおにぎり、③サラダを先におにぎりを交互に食べる、その結果は、、、①184②166③144(単位mg/dl)。
▼ベジタブルファーストの野菜でなくともお肉や納豆、ヨーグルトなど糖質以外の食品を先に食べたり、ごはんに混ぜあわせて食べることで糖質の消化吸収が遅くなり、血糖値上昇抑制となることが知られている。忙しいからと、おにぎりや具材の少ない麺類の単独摂取や、糖質+砂糖であるパンにジャムや菓子パン、お菓子を食べる際には注意が必要。
▼人体のタンパク質が余剰の血糖と結びつき糖化最終産物AGEsに変わり、シワ、シミ、白髪、白内障、動脈硬化・脳梗塞・糖尿病・がん・アルツハイマー病・更年期障害・骨粗鬆症・歯周病・脂肪肝・腎障害など実に多岐にわたる 生活習慣病 や 老年兆候 を引き起こすことがわかっている。

▼「オサカナスキヤネ」という血糖値抑制にも役立つ食品の語呂合わせがある。オはお茶(カテキンやポリフェノール)、サは魚(青魚・DHAなどの脂肪酸)、カは海藻(糖の吸収を遅らせる・中性脂肪排出)、ナは納豆(血液サラサラ・血栓予防)、スはお酢(血糖値を下げる・血流)キはきのこ(食物繊維、βグルカンが血糖値・コレステロールを下げる)ヤは野菜(食物繊維、ビタミン、ミネラル、機能性成分)ネはネギ(血液サラサラ、血栓予防)。これを参考にした献立も有効なはず。
▼まもなく水稲種子の温湯消毒のはじまる春。運動も増やし、食べ順に気を付けて、エネルギーの源のごはんをしっかり食べたい。