稲作だより,  土の声

鍋で炊飯できますか?土の声 2022.01 No.191

▼雪のないお正月を伝えることが多くなってきたここ数年。今年は年末から大寒波が幾度もやってきて、それが居座り「超低温」のなか雪が降り続く日々。その量は平年の三倍にもなる。西日本、関東でも大雪となり、路面凍結によるスリップ事故が多発。忘れかけていた雪かきはもちろん、水道管や給湯器の凍結防止の対応も迫られたのではないでしょうか。
▼太陽と地球の関係である冬至や夏至は変わらずにほぼ正確にやってきているのにも関わらず、地球をめぐる大気の流れは狂いはじめ、温暖も寒冷もブレ幅が大きくなってきた。これはもう止めることはできないと自然から強いメッセージが突きつけられている。
▼異常気象が顕著な今、不安がよぎるのは大地震。世界各地で大雨や干ばつ、記録的な高温や低温が続くと同時にそれとは連動していないはずの火山噴火や大地震が起きている。首都直下型地震も南海トラフ大地震もいつ起きてもおかしくない「スタンバイ状態」だと京大の鎌田浩毅教授が警鐘を馴らしている。
▼震災が起きるとライフラインの復旧に二週間ほどかかるという。よって二週間分の食糧の備蓄が目安となる。先月に非常時だからこそ栄養豊富な食料が命を守る、と独自視点のローリングストック食を提案させていただいた。お米は真空パック機を導入し劣化を防ぎ長期保存に対応し、カセットコンロでの炊飯方法を添付している。停電時なのだから、冷蔵庫にある足の早い野菜や肉を加えた炊き込みご飯にする方法が望ましい。平常時の今、電気を切り、備蓄した水で実践しておくと備えとなる。

★カセットコンロで炊き込みご飯
分量:お米カップ1杯+水カップ1.5杯
   炊き込みご飯の具材と調味料適量
① 米を1時間ほど浸水させる
② 具材をのせて調味料を加える
③ 蓋をして沸騰(湯気が吹き始める)まで中火
 ※土鍋、鋳物鍋は10分ほど
④ 弱火で「12分」加熱
⑤ 火を止め「10分」蒸らして出来上がり
 ※水の節約のため洗米は行わない
 ※分量は鍋の6割以下を目安に
 ※水分の多い具材を使う場合は水を控えめに
 ※厚みのある冷凍品を使う場合は解凍してから