稲作だより,  土の声

ごはん一杯にお米は何粒? 土の声 2018.03 No.145

▼3月は米作りが本格的にはじまります。まずはいい苗を作るために種籾の選別から。水に塩を入れて比重を調整すると、軽い種籾は水に浮き、重たい種籾は水に沈みます。これを利用した種籾選別方法が「塩水選」です。
▼今回は、その種籾一粒から、何粒のお米ができるのか、調べてみました。銘柄の違いや作り方によって稲穂の数などが異なりますが、お米1粒から千粒くらいになると云われています。千粒といってもどのくらいの量か想像がつきません。そこで、ご飯一杯に何粒のお米が入っているのか調べてみました。まず、ご飯一杯のお米の量は平均65gです。お米の粒の重さは、千粒あたりに何グラムなのかを知るための「千粒重」が参考になります。玄米での千粒重は平均で23gほど、白米にすると1割ほど目減りするので約21g。1gあたり約48粒(全有連の米の重量を計測してみると34粒。粒が大きい)。ご飯一杯の重さ65gを掛けると「3120粒」になります。米穀安定供給確保支援機構では、実際に数えた数として3250粒ぐらいとありましたので、ほぼ同数。これほどの量が入っていたのは想像もしていませんでした。三千粒というと、およそ稲の一株分。稲の一株でご飯一杯というわかりやすい数字となりました。
▼さて、今年度産米のご予約をたくさんいただいております。ありがとうございます。今年度も一株一株がずしりと重く、栄養がぎゅっと詰まった米作りを目指します。みなさま、どうぞよろしくお願いします。