稲作だより,  土の声

もっとおいしく、もっと健康に、を主食に求めることは楽しいものです。 土の声 2020.12 No.178

▼前号の話題、胚芽や精米に関する情報に声を寄せていただきありがとうございます。保育園の園児たちも元気に食べていると聞き安心しました。胚芽米、七分米、五分米と、すべての米粒に胚芽を残すことは不可能ながら、胚芽の残存数は多くなり、胚芽が大きく見える仕上がりと試食で納得をしているところです。
▼お米は嗜好品でなく、家族みんなが食するもの。さらには、炊きたてだけを食べる人、お弁当でも食べる人(温める、冷めたまま)、おひつに入れて食べる人、数時間保温したものを食べる人、、、同じ家族でも条件が異なります。そもそも、洗米方法、浸水時間、炊飯方法が異なり、これにお米の保存日数と保存条件も加わります。同じお米を同じ炊飯器で炊き上げたとしても、その味は千差万別であり、先にあげた条件によって味は異なります。
▼胚芽米や分搗き米は、白米に比べて果皮がある分だけ炊飯後の変化や保存期間の変化はやや多くなります。もし、分搗き米は家族が苦手だったり、我慢があるようなら、ご家庭の状況を含めてお聞かせください。なにかよい解決策があると思います。
▼ご飯はいつも変わらぬ味でこれを食の基盤にすると安定感がありますが、我が家では、体調やおかずに合わせて、白米、分搗き米、玄米を選び、同じく、雑穀やもち麦、黒米などで彩りや機能性栄養を加え、炊飯器二台(一台は寝かせ玄米用)、圧力鍋、土鍋、鋳物鍋で炊き分けています。もっとおいしく、もっと健康に、を主食に求めることは楽しいものです。