稲作だより,  土の声

台風への備え 土の声 2022.06 No.196

▼すさまじい威力を持ち一夜で環境を破壊していく台風や線状降水帯による豪雨が毎年やってくるようになった。今年はラニーニャ現象が夏まで続くらしく、フィリピンの北からマリアナ諸島付近で雲が多く発生することで太平洋高気圧が北へ張り出し、その結果、日本は全国的に暖かい空気に覆われやすく、気温が高くなるという予想。それに伴い台風も大型化する可能性が高い。稲作現場では、台風後のフェーン現象等による白穂(夜間に24℃以上の高温、湿度65%未満、秒速8m以上の強い風)や収穫直前の台風による倒伏も心配だ。
 わたしたちの生活面では、河川氾濫による家屋浸水はもちろん、強風のために電柱が倒れたり電線が切れるなど停電が各地で起きる。根拠はゼロだが、こんなときに連動して大地震が起きるのでは、と頭をよぎる。
 なにしろ備えるべきは、電気水道ガスなどのライフラインが止まったときや、毎年発生している物流(宅配)の大幅な遅延への対策。一日くらいの停電ならば、あり合わせの食べ物でなんとかなるが、数日となると栄養不足も心配になる。夏であれば暑さ対策も必要となる。
 昨年12月に日常に食べてもおいしく、賞味期限が長く、栄養価の高い食品を「半年に一度のローリングストック」としてご提案させていただいた。今回は夏用に塩飴やそうめんなどの追加や若干の商品の入れ替えをしてご案内を作成。裏面には備えの基本や非常時に役立つカセットコンロでのごはんの炊き方、茹でないパスタの作り方、熱中症対策になる手作りの経口補水液のレシピも掲載。ぜひお読みください。