稲作だより,  土の声

自宅療養はお粥+αで。土の声 2022.08 NO.198

▼コロナ(オミクロン株・BA5)の第七波の勢いが止まらない。7月28日の感染者は二十三万人を上回り、自宅療養者はすでに百十万人。自治体が届ける食品も追いつかないという。ここ山形でも自身の感染は「万が一」から「感染してもおかしくない」に状況が変化した。重症化は少ないとはいえ、自分や家族が前触れなく感染することを想定し、調理が簡易で栄養価の高い食品の備蓄をしている。その中心はエネルギーの源「米」になる(ご飯の冷凍法は6月号をご参照)。

▼体力・消化力が落ちたときに食べるものは「お粥」が一番。作るのは面倒と思うが、病院に行き、待たされ、薬局に行って、、、よりもはるかに負担は軽い。お粥は人生の最初から最後まで離乳食や嚥下食として日本人の命を支えてきた養生食。その作り方は簡単で懐が深い。お米1に対して水を7~10倍に、からだの奥底に響く梅干しの種数個と昆布などを加えて30分浸漬。鍋の場合は、蓋をして中強火にかけ沸騰したら弱火で30分でできあがり、梅干しの実でいただく。炊飯器は指示通りに炊飯。

▼白米ならば代謝系ビタミンBを含む雑穀(当会の「美養十穀米」を)を加え、薬膳的に青菜やネギ、生姜(すりおろしを冷凍保存)、力をつけるには卵などを加えて。また「ひよこ豆」は消化吸収を高め気を補い「清熱解毒」効果もある。栄養的にもタンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富と優秀。さば水煮缶なら仕上げに加えて混ぜるだけでよく、賞味期限の長い備蓄品でもある。これはおすすめ。

▼最後に免疫細胞の白血球に必須でその能力を高める「ビタミンC」は欠かせない。夏場はキウイ、冬場はミカン類などのビタミン豊富なフルーツを常食し免疫を維持しておき、ビタミンC豊富なアセロラ飲料や栄養補助食品の備蓄はここぞというときに役に立つ。