稲作だより,  土の声

▼日本穀物検定協会が毎年行っている「コメの食味ランキング」が発表された。19年は全国155銘柄のうち、特Aに選ばれたのは54銘柄だった。
▼この食味ランキングは個人が表彰されるコンテストではなく「産地」と「銘柄」に対して評価されるのが特長。専門家が炊飯した白米の、外観、香り、味、粘り、硬さ、総合評価と6項目が標準とする白米と比較して審査される。最高位はみなさんもご存知の「特A」の評価が得られる。
▼ブランド米としてデビュー10年近くの「つや姫」や「ゆめぴりか」「きぬむすめ」「さがびより」「森のくまさん」を除く新銘柄も特A評価が多くなっている。青森の「青天の霹靂」岩手の「銀河のしずく」山形の「雪若丸」栃木の「とちぎの星」福井の「いちほまれ」滋賀の「みずかがみ」徳島には「あきさかり」など覚えきれないほどの銘柄米が出てきた。
▼22年連続で特Aだった山形県のはえぬきは温暖化による若干の品質低下かもしれない。温暖化への備えを持った各地の新興ブランド米がしのぎを削るなか、先日は、これらのブランド米を一線を画す、超大粒の格別な米「お母さん、おかわり」をご案内した。
▼安心で、普段使いができ「毎日食べても口飽きしないおいしいお米」に加えて、銘柄牛のように「食べる楽しみ」が沸き起こる「ハレの日」のご飯も同時にご紹介していこうと思う。なんといっても、朝食にご飯がおいしいと気持ちのよい一日がはじまる。