稲作だより,  土の声

SODの原料ミネラル 土の声 2017.04 No.134

▼「この米一粒一粒にいかに栄養を詰め込むことができるか、これが百姓の仕事」と一病息災を経験した熊谷氏。建築士として働いているときに眼底出血を起こし、医師から失明宣告を受けたのちに、眼の回復には「発芽玄米」がよいと知り、自身で無農薬米を作り、そして食べ続けた。その結果、奇跡的に回復した。以降、全有連のテーマ「栄養価の高い米づくり」に没頭している。
▼2008年にミネラル研究家の小田先生をお招きしてミネラルの勉強会では、人間の寿命には、活性酸素の発生とその抑制物質「SOD」(スーパーオキシドディスムターゼ)が関与しており、体内でのSODや酵素の生成にはミネラルが必要不可欠であり、その不足がないように毎日補うことで健康が保たれるという。
▼SODの構成要素は、銅、亜鉛、マンガン、鉄、ニッケルなど。それで、皆様にはミネラル液「島西神水」をご案内し、農業でも、ミネラルたっぷりの作物を作るようにミネラル資材を推奨してきた。熊谷氏も独自の発酵肥料にこれらを組み入れて増強している。ちなみに、米ぬか100g中には、マグネシウム850㎎、鉄7.6㎎、亜鉛5.9㎎、銅0.48㎎、マンガン14.97㎎(日本食品標準成分表)が含まれている。また、玄米には、「フィチンIP6」(イノシトール6リン酸)が含まれていて、活性酸素の害を2/5以下に抑えたり、抗ガン効果、心臓・血管疾患の予防効果が報告されている。これが玄米の力。白米を食べている方なら、玄米を混ぜて炊けば(黒米・雑穀で彩りを)、その栄養を吸収できる。